出展元:サンケイスポーツ

不倫、離婚、けんか…。さまざまな芸能界の人間模様を追いかけるのが仕事のせいか、ときたま心にグッと来る歌に巡り合うと心が洗われる。植村花菜(34)の「トイレの神様」も偶然、ラジオから流れているのを聴いた途端、涙腺が崩壊したのを覚えている。

 そのときはすぐ、植村の所属するキングレコードの担当者に連絡。亡くなったおばあちゃんからの教えを歌にしたものだと知り、記事にした。あれよあれよという間に大ヒットし、植村はその年のNHK紅白歌合戦にも出場。そんなときは芸能記者冥利(みょうり)につきるというものだ。

 知られざる名曲というのはまだまだたくさんあるもので、ヒットするにこしたことはないが、青森出身の全盲のシンガー・ソングライター、板橋かずゆき(47)の歌に最近、心ひかれるものがある。きっかけは演歌歌手、川中美幸(61)が歌ってヒット中の「津軽さくら物語」の作曲も彼と知ってからだ。

 先日、川中が青森・弘前市民会館でコンサートを開いた際、板橋も出演。その中で、板橋が披露したオリジナル曲「優しい口癖」も胸にジーンと来た。笑って過ごせば 幸せが来るよ 優しいあなたの口癖…という、シンプルな歌詞とメロディーに会場からも温かい拍手が送られた。

 板橋はこの歌を自らのアルバム「幸せの扉」に収録、ユーチューブでも聴けるので、聴いたことのある人は多いかもしれない。もともとは女性ファンからの1通のメールがきっかけだった。姉のように慕った大切な親友ががんで急逝。生活が苦しく生きるのもつらかったその女性は後追い自殺さえ考えたが、親友の口癖が頭をよぎり思いとどまったという。